少し前のメルマガ『週刊・心のコソ練『週刊・心のコソ練』で、Amazon Audible の聞き放題会員になったこと、まずは『夢をかなえるゾウ』を聴いていることについて書きました。
本を聞き続けているうちに、情報の発信者として新たな発見があったり、思わぬ気づきがあったりしました。
こうした発見や気づきは、今のプロセスが終わると、跡形もなく消えてしまいます。
キセキのキセキの一環として、現時点の感触を買いておきます。
一時的な違和感を鵜呑みにしないでよかった。
夢をかなえるゾウは、人生に行きづまった典型的なダメダメちゃんの前に、ゾウの姿をした神さま・ガネーシャが現れることからはじまる、自己啓発エンタテイメントストーリーです。
ゾウの頭と人間の身体をもつガネージャは、なぜかコッテコテの関西弁でしゃべります。
Audibleではじめて聞いたときは、ナレーターの関西弁、いや独特の読み方に、言いようのない違和感がありました。
昔の自分だったら、「あ、これ無理!」と感じた瞬間、聞くのをやめていたと思います。今回も危うく同じことを繰り返しそうになりましたが、ひとまず堪えて(笑)、聞き続けてみました。
そしたらね、いつの間にか、慣れていたんです。
最初、あれだけ気になっていた関西弁も、ほんの朗読特有の読み方も、全然気にならなくなってしまいました。
結局、シリーズ4巻、全部聞いてしまいました(笑)
1巻めを聞き進んでいくうちに内容が思いのほか深いところに及んで、どんどん面白くなっていったんです。そのまま2巻目も聞きはじめたら、これもまた聞き進むほどに味わいが増していきました。
4巻目は、Audibleの聞き放題対象外だったので、単品購入しました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、4巻目の後半は「なるほど、その話を出すか!」という展開でした。
受け取り方は、人それぞれでしょうが、この本をきっかけに真実への扉を見つける人もいるように思います。
2020年に音声配信をはじめてから、声の持つ効果を実感してきましたが、Audibleを始めてからはさらなる効果を実感しています。聞くことで、その本から想像以上のギフトが受け取れるうえに、自分の情報発信に直結するヒントや気づきももらえます。
もはや、聞くのも配信するのも、やめる理由がなくなってしまいました。
今の段階でこうした体験ができたのは、いろんな意味で収穫だと思います。
一番最初の違和感、「うわ、なんかコレ…無理!」という一時的な感覚を鵜呑みにしないで本当に良かった。
そうした一時的な感情・反応・反射に即座に従うのではなく、自分がどんな体験をしたいのか、冷静に問い直せてよかった。
心のままに生きるとは、一時的な感情や感覚に反応して生きることではなく、それらから一歩離れて、自分の意図を問い直して生きることです。
感情的に生きることと、感情をしっかり認識して生きることはまったく違います。感情を等身大に認識できるようになると、感情よりもむしろ思考、しかもクリエイティブな思考が人生を動かしていくようになります。
心のコソ練で常々お伝えしていることを、ここぞの場面で実践できたことに、自分で花マルをつけたくなりました。
おそらく、今体験しているプロセスは、あとからふり返ったとき、大きな転機になるでしょうから。
人は慣れる。逆もまたしかり。
声って、よほど生理的に受け付けないものでない限り、慣れるものなんですね。
Audibleを聞きはじめたときは、どの本を聞いても、独特の読み方に違和感を覚えていましたが、今ではすっかり消えてしまいました。
自分が聞く側のときに、こうした体験をしているのですから、逆もまたしかり、ですよね。
音声配信をはじめてから、自分の声や話し方を聞いて「もう少し何とかならないかな」と思ってきました。それをきっかけに、ボイトレもはじめました。
でも、私が Audibleを聞いて、誰かの声に慣れていったように、私の声を聞くみなさんも、よほどでない限りは慣れてくださるのかもしれない。
そんなふうに思えてきました。
これって、地味に大きな気づきです。
これからの時代はますます、ネットに自分の情報を「住まわせる」ことが必須になっていくと思います。
一方で、そうした流れを自分事として認識し、情報発信という行動につなげている人はほとんどいません。
連続クラスやワークショップで、情報発信の提案をしても、現時点でピンと来ている人が本当に少ない。
発信ができない人・続かない人の「言い分」トップ3に入るのが、苦手意識、うまく書けない・うまく話せない…という思い込みです。
これってね、ホント本人が思っているだけなんですよね。その人の発信を見る人・聞く人は、本人が気にするほど、気にしていないんです。むしろ、いい発信してくれてありがとう…くらいに思ってくれています。
だから、とにかく発信を続けて、いろんな意味で慣れちゃう方がいい。
声を聞く側の体験をすることで、情報発信の基本をリアルに思い出させてもらえました。
文章での発信については、先のような苦手意識を感じたことがなかったので、自分にとっては「新しい」音声という題材で、発信を躊躇してしまう人の気持ちをリアルに体験できてよかったです。
できないときの気持ちをリアルに体験し、それを終わらせていく体験をすることで、またひとつ、新しいコソ練メニューをみなさんにご提案できますから。
本を聞くだけで、効いている。
発信者としての気づきは、まだ続きます。
『夢をかなえるゾウ』は、ストーリー型の自己啓発本です。今の私が本で読んでいたら、たぶん途中で飽きていたかもしれない。
ところが、運転中や家事やってるときに聞くには、あのくらいが「ちょうどいい」ことがわかりました。
深いこと考えず、楽しんで聞けるので、無駄な思考が動かないんです。
本を聞くことで、今までやってきたことを、別の角度から復習しつつ、今の自分にとって必要な情報が、自動インストールされているのを感じています。
私はどちらかというと、面倒くさがりだと思うのですが、最近、「面倒くさい」という心のなかの誘惑に負けることが減りました。
すべきことが、ちゃっちゃとできているんですよね。
毎日の生活がとてもリズミカルに整っています。
ただ聞いているだけなのに、1か月ちょっとで、実際の行動や言動が、自然に変わってしまいました。
これには驚き。
聞くだけで効くのがすごい。
今更ながら、音声恐るべし…です。
できたことに力をもらって歩いていく。
私も、自らのコンテンツを発信する一方で、先の長いライフワークに取り組んでいる一人です。
Audibleに背中をおされてライフワークをコツコツ進めつつ、同時に、発信者として、今の仕事に必要な気づきをもらえているのを感じています。
なんだかんだ言って20年近く情報発信をしていますが、気をつくとすぐ「こんなことを発信して、なんの役に立つんだろうか?」という疑念が心に浮かびます。
これは私だけでなく、多くの発信者、事業家に、定期的に訪れる「誘惑」だと思います。
そうした誘惑を跳ね除けるのは、自分の発信・自分の事業に対する信頼と確信です。
信頼と確信を思い出すには、自分が残した記録を見るのが一番!
自分が実際にやってきたことを、自分の目で見て確認することで、着実に前に進んでいることがわかります。
同時に、疑念や不信も消え去ります。
いずれ忘れてしまうから記録しておく。
ここまで書いてきたことは、私が今のプロセスを抜けるころには、ほとんど忘れてしまうと思います。
なので、渦中にいるうちに、
身をもっていろんなことを感じたり、気づいたりしているうちに、ある種の熱と一緒に記録しておくようにしています。
かつての私がそうであったように、何気ない誰かの一言から、思いがけない人生のヒントを受け取ることがあります。ときにはそれが、人生の転機になることも。
私の知らないところで、自分の言葉が誰かのお役に立っているかもしれない。
そんな可能性を考えると、やっぱり書いておくのって楽しいな、と思えてなりません。
できたことから力をもらうお話については、こちらの記事にも書いています。
2022.03.18
信頼の自家発電:できたことから力をもらう。
自分自身や人生に対する信頼を強める一番よい方法は、実際にやったこと・できたことに目を向けることです。思考のなかで漠然とふり返るのではなく、目...
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本を聴く生活をはじめて、私は本当によかったです(*^_^*)