この練習メニューは、メルマガ『コソ練365』で繰り返しご提案している定番メニューです。
不愉快な気持ちになる人・「解せない」人に遭遇したときはもちろん、日常の何気ない場面で試してみると、思いがけない発見や気づきが得られます。
実践するたびに、私たちが出会う人はみな本来の自分を見せてくれる存在であり、優しく愛おしい人だと感じられるようになります。
自分の心のなかは自分一人ではわからない。
私たちは一人でいると、自分がどんな評価基準・判断基準・解釈を採用しているのか、気づくことができません。
目の前にいろんな人が現れることで、自分がどんな評価・判断・解釈を採用しているのか知ることができます。
私たちは一人一人、まったく違った世界に住んでいます。
全員が見ている、ひとつの客観的事実は存在しません。
私たちそれぞれが見ている世界は、一人一人が「信じているもの」で構成されています。
つまり、私たちが出会う人はすべて、自分が「信じているもの」を体現してくれている、といえるでしょう。
いいかえると、自分の評価・判断・解釈を体現するようなキャラを誰かに演じてもらうことで、自分の心のなかを見せてもらっているわけです。
これは、万人に共通な心の仕組みです。
この仕組みが腑に落ちれば、目の前の人すべてに感謝できます。
彼らは、私たちが割り当てたキャラを演じることで、私たちに私たち自身の心のなかを見せてくれているのですから。
この人のキャラをあてはめたのが自分だとしたら…。
こうした心の仕組みを応用したのが、今回の練習メニューです。
どんな相手でもいいので、ふと思い立ったときに
自分はこの人に、どんなキャラを割り当てたのだろうか?
と問いかけてみましょう。
心のなかで問いを立てるだけでオッケーです。
答えは自然な気づきやひらめきとしてやってきます。
あなたが納得できる答えがすぐにやってくるとは限らないし、あなたにわかる形で答えがやってくるとも限りません。
なので、気軽に問いを立て、気楽に答えを待つくらいがちょうどいいと思います。
多くの場合、くすっと笑えたり、しみじみ心が温かくなったり、思いもよらない発見があったり…という形で、問いの答えがやってきます。
ちゃんとわかるようにやってくるので、答えを見逃すことはありません。
それを楽しみにして、待つことにしましょう。
無理をしなくても大丈夫。
今日のお話は、難しく感じたり、聞き入れたくなかったり、なぜか不快になったりする人がいらっしゃるかもしれません。
そういうときは、無理にわかろうとしなくて大丈夫です。
その感覚とただ、一緒にいてください。
しかるべき時がきたら、いい感じに整います。
ここまでの文章をふつうに読めた人は、目の前の人が、「自分だけの」評価基準・判断基準・解釈について何かを教えてくれている、という意識で過ごしてみてください。
いずれにせよ、今、あなたの心に起きていることが、このメニューからのギフトです。
今日の練習メニュー
自分はこの人に、どんなキャラを割り当てたのだろうか?
練習のポイント。
- 出会う人はみな、自分の心のなかを見せてくれている
- 自分が、その人のキャラを決めた、という意識を持ってみる
- 興味をもって問いを立てるだけでオッケー。
ここまでのおつきあい、ありがとうございました。